転勤・転職・海外在住など、さまざまな事情で「不動産会社に足を運べない」「実際に内見できない」状況でも、賃貸物件の契約は十分に可能です。オンライン相談・オンライン内見・電子契約に対応した不動産会社を選べば、来店せずに入居手続きを進められます。
ただし、内見なしで契約すると「思っていた部屋と違った」というトラブルも起きやすいのが事実。この記事では、来店・内見なしで安心して部屋を決めるための流れと、失敗しないための具体的な確認ポイントをわかりやすく解説します。

最終更新日:2026年05月23日
来店・内見なしでも賃貸契約はできる
「部屋を借りるには不動産会社に行かなければならない」と思っている方も多いですが、現在はすべての手続きをオンラインで進められる体制が整っています。転勤族・単身赴任・海外在住者・育児中の方など、物理的に来店が難しいケースでも安心して進められます。
オンラインで対応できる主な手続き
| 手続き | オンライン対応の方法 |
|---|---|
| 物件相談・条件ヒアリング | ビデオ通話・メール・LINEなど |
| 内見 | ビデオ通話によるオンライン内見 |
| 申込 | オンライン申込サイトまたは書類をメール・LINE送付 |
| 審査書類の提出 | メール・LINEでのやり取り、または申込サイト上でのアップロード |
| 重要事項説明(重説) | IT重説(ビデオ通話) |
| 契約 | 電子契約または書類郵送 |
| 鍵の受け渡し | 不動産会社により異なる(来店受け取りを推奨する会社もあり) |
マチラボでは、オンライン相談(ビデオ通話・LINEなど)・オンライン内見・電子契約にすべて対応しています。来店が難しい方もお気軽にご相談ください。
オンライン対応の不動産会社の選び方
オンラインで賃貸契約を進めるうえで最も重要なのが、対応力の高い不動産会社を選ぶことです。会社によって対応できる範囲に差があるため、最初に確認しておくべきポイントを押さえておきましょう。
事前に確認しておくべきポイント
- ビデオ通話・LINEなどでの相談対応が可能か
- オンライン内見(ビデオ通話での内見)に対応しているか
- IT重説(インターネットを使った重要事項説明)に対応しているか
- 電子契約または書類の郵送対応が可能か
「オンライン内見OK」と掲げていても、360度動画を見せるだけで担当者がリアルタイムに案内してくれないケースもあります。疑問点をその場で質問できるビデオ通話形式のオンライン内見が対応できるか、事前に確認しましょう。
不動産会社による違いとは?仲介手数料・物件数・営業スタイルの違いを解説
申込・審査書類もオンラインで完結できる
物件が決まったら次は申込と審査です。この手続きもオンラインで完結できるケースがほとんどです。
オンライン申込対応物件の場合
管理会社がオンライン申込システムに対応している物件は、インターネット上で申込から書類提出まで完結します。本人確認書類・収入証明書などの審査書類もサイト上にアップロードするだけです。
書類(紙)申込の物件の場合
オンライン申込システムに対応していない物件でも、不動産会社がメールやLINEで書類をやり取りできる体制を持っていれば来店不要で進められます。申込書をPDFで送付・署名して返送、審査書類は写真やスキャンでLINEや電子メールに送る形が一般的です。
提出が必要な主な書類:本人確認書類(運転免許証など)、収入証明書(源泉徴収票・給与明細など)、在籍証明書、連帯保証人の証明書類など。事前に準備しておくとスムーズです。
賃貸の申込とは?必要書類・流れ・キャンセルできるかをわかりやすく解説
IT重説とは?オンラインで重要事項説明を受ける方法
賃貸契約では、宅地建物取引士による「重要事項説明」が法律で義務づけられています。従来は対面で行うものでしたが、現在はビデオ通話などを使ったIT重説(オンライン重説)が正式に認められています。
IT重説を受けるための準備
- ZoomやGoogle Meetなどのビデオ通話ができる環境(スマホ・PCどちらでも可)
- 重要事項説明書を事前に受け取り、内容を確認しておく
- 説明中に質問できるよう、疑問点をメモしておく
- 宅地建物取引士証をビデオ越しに確認できること
IT重説は必ず不動産会社が対応している必要があります。すべての会社が対応しているわけではないため、問い合わせ時点で確認しておきましょう。
国土交通省|ITを活用した重要事項説明(IT重説)について(外部リンク)
内見なしで失敗しないための確認ポイント7選
オンライン内見や書類上の情報だけで部屋を決めるのは不安がつきもの。「思っていたより狭かった」「日当たりが悪かった」「騒音がひどかった」などのトラブルを防ぐため、以下の確認を徹底しましょう。
①周辺環境・生活利便性はGoogleマップで確認
物件の周辺環境はGoogleマップのストリートビューを使えばある程度把握できます。駅までの実際の徒歩ルートを確認し、坂道・踏切・交通量の多い道路がないかチェックしましょう。
また「近くにコンビニ・スーパー・ドラッグストアがあるか」も生活の質に直結します。Googleマップで物件から半径500m〜1kmの範囲に日常的に利用する施設が揃っているか確認してください。
- 駅までの実際の徒歩ルートと所要時間
- スーパー・コンビニ・ドラッグストアの有無
- 病院・郵便局・銀行などの位置
- 周辺の雰囲気(商業地・住宅地・工業地帯など)
物件情報に記載されている「駅から徒歩○分」は、不動産公正競争規約により80m=1分で計算した数字です。実際は信号待ちや坂道・踏切があるため、Googleマップで実際のルートを確認することを強くおすすめします。
②SUUMOなどの写真は「広く見える」と心得る
SUUMOやHOME’Sに掲載されている室内写真は、広角レンズで撮影されているため実際より広く見えることがほとんどです。写真だけで広さを判断するのは危険です。
必ず間取り図と平米数(㎡)を確認し、自分が今住んでいる部屋や知っている部屋と比較して具体的なイメージを持つようにしましょう。なお、畳数表示(○畳)は物件によって基準が異なるため参考程度に留め、㎡数で判断するのが確実です。
③家具・家電のサイズは採寸依頼を
内見なしで契約する場合、冷蔵庫置き場・洗濯機置き場・玄関の幅・エレベーターのサイズなどは不動産会社に採寸を依頼することをおすすめします。
- 冷蔵庫置き場(幅・奥行き・高さ)
- 洗濯機置き場(幅・奥行き・防水パンの有無)
- 玄関ドアの幅(大型家具の搬入可否)
- エレベーターの内寸(マンションの場合)
- クローゼット・押し入れの奥行き
- 各窓のカーテンレール幅(カーテンサイズの確認)
④日当たり・眺望はオンライン内見で確認
日当たりや眺望は、写真だけでは正確に判断できません。オンライン内見のビデオ通話中に、窓から見える景色や採光の状態を担当者に見せてもらうのが最も確実です。
また「南向き」と書かれていても、前面に高い建物があれば日当たりは悪くなります。内見当日の天気・時間帯も影響するため、担当者に「晴れた日の午前中はどれくらい明るいか」なども確認しましょう。
オンライン内見だけで賃貸契約して大丈夫?失敗を防ぐ確認ポイント
⑤騒音・振動はオンライン内見+ヒアリングで
騒音は内見中でも完全には把握しにくいですが、オンライン内見の際に担当者に窓を開けてもらい、音を確認することである程度わかります。
また不動産会社の担当者に「近くに幹線道路・線路・工場・学校はあるか」「過去に騒音クレームはあったか」などを質問するのも有効です。
⑥契約条件は必ず見積もりを依頼して比較
来店なし契約でもっとも見落としやすいのが契約条件の確認です。初期費用の内訳・退去時費用・特約内容は、口頭ではなく必ず書面(見積書)で確認しましょう。
- 初期費用の内訳:敷金・礼金・前家賃・仲介手数料・火災保険料・保証会社料・鍵交換費など
- 退去時費用:原状回復の範囲(特約でどこまで借主負担か)
- 短期解約違約金:違約金の有無
- 更新料:更新のタイミングと金額
- 保証会社:どこの保証会社か・保証料の金額
- 消毒料などの付帯費用:任意か必須か
⑦ハザードマップで水害リスクを確認
物件の所在地が洪水・土砂災害・浸水などのリスクエリアに入っていないかは、各自治体が公開しているハザードマップで確認できます。国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では全国の情報を無料で調べられます。
遠方からでも安心して進めるための全体フロー
希望条件をまとめてオンライン相談エリア・家賃・間取りの希望をLINEやメール、ビデオ通話でお伝えください。マチラボでは来店なしのオンライン相談に対応しています。
気になる物件のオンライン内見ビデオ通話で担当者が現地から案内。日当たり・眺望・設備・周辺環境をリアルタイムで確認できます。
申込・審査書類の提出オンライン申込サイトまたはLINE・メールで書類を提出。来店不要で手続きが完了します。
IT重説・電子契約ビデオ通話でIT重説を受け、電子契約または書類郵送で契約完了。
鍵の受け取り・入居不動産会社の窓口にてお渡し。鍵の受け渡し方法は会社によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
まとめ:来店・内見なしでも安心して契約するために
- 転勤・海外在住などで来店できない場合でも、オンライン相談・内見・IT重説・電子契約で手続きを進められる
- オンライン相談・IT重説・電子契約に対応した不動産会社を最初に選ぶことが重要
- オンライン申込非対応の物件も、メール・LINEで書類対応できる会社なら来店不要で進められる
- 周辺環境・駅距離・生活施設はGoogleマップのストリートビューで確認する
- 不動産会社記載の徒歩分数は参考程度に。Googleマップで実際のルートを確認する
- 物件写真は広く見える傾向があるため、㎡数で広さを判断する(畳数表示は参考程度に)
- 冷蔵庫・洗濯機置き場・カーテンサイズなど設備サイズは採寸を依頼する
- 日当たり・眺望・騒音はオンライン内見でリアルタイム確認する
- 初期費用・退去時費用・短期解約違約金・更新料などの契約条件は見積書で確認する
- ハザードマップで水害リスクも事前にチェックしておく
